代表挨拶

株式会社ソフィレは2015年に地域の産婦人科クリニックの運営を支援するために創業しました。

地域の産婦人科クリニック・診療所、特に分娩を扱う産院の運営は大変に厳しいものです。産院の運営は、いつ陣痛が始まった妊婦が入院してくるか分からない日常の中、24時間365日の受け入れ体制を整えなければいけません。一般的な個人開業の産院では、ひとりのドクターと、決して多くはない助産師・看護師などのスタッフとともにその受け入れ体制を維持しなくてはなりません。本当に24時間365日なのです。それは1年で終わりではなく診療を続ける限り続くのです。困ったときに大学病院など他の施設からドクターが来てくれるなどの体制を整備しているクリニックは決して多くはありません。

また産院を取り巻く経営環境は年々厳しくなっています。出生数の全国的な減少は顕著であり、2016年には年間出生数が100万件を下回りました。そしてこの傾向は今後も続くことが明らかです。

そして産院の運営にあたっては医療を行うだけでは足りません。スタッフの採用、労務、経理、会計、広告宣伝活動、クリニックを手助けしてくれるドクターの要請、数年後を見越した経営展望の策定、新しい医療情報・技術のアップデートや研修の手配、以上のようにひとつのクリニックを運営するには多くの医療以外の業務があります。どのような規模の組織であってもこれらの業務が必要であり、そしてこれらの業務を24時間365日の診療体制を維持しつつこなさなければいけないのです。

さらには産婦人科クリニックの後継者不足も重なり、産婦人科診療所の数は常に減少傾向にあります。上述のような産院運営の大変さを知るドクターは進んで産婦人科診療所の事業を引き継ごうとはなかなかならないことでしょう。毎年多くの産婦人科診療所が閉院の決断を余儀無くされています。私たちのもとに事業承継の相談が引きも切らないのはこのような現状が故と考えます。

しかしながら、地域でお産ができる環境を維持することはとても大きな意義があります。自分が住む地域で、赤ちゃんを産むことができること、それはお母さんにとっても、お父さんにとっても、その家族にとっても、とても幸せなことです。その地域にとっても大切なことであり、ひいては日本という国にとっても大きな意義があります。

私たちソフィレは産院の運営を支援する組織です。

そのために、私たちソフィレは、
・医療者が医療に集中できる環境を整えること
・働く方たちが働き続けることができる持続可能な組織を作ること
以上の支援ができるものと考えています。

経営理念の「地域のお産を守る」とは地域のお産を守っているドクターを始め医療従事者の方々への支援を通じてお産をするクリニックを守りたい、という意味です。

そして私たちも地域のお産を守る一員としてお役に立てるよう日々努力をしていきます。

代表取締役社長
花沢 卓

その他の会社情報

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